質問が届いていました。
2月も終盤に差し掛かり
わたしにとっては毎年恒例の展示会シーズン到来で、絶賛5ブランドのオーダーに追われています。
コロナ禍の中、それでも展示会は通常通り行われていて
でもわたしはここ一年で一度しか展示会へ行けませんでした。こんなに東京に行かないのなんて何年振りだろう?
展示会に出向き、ひとつひとつお洋服に触れ
鏡の前で合わせコーデを組みながら構想を頭の中で組み立てていく。
同時期に販売されるものを複数ブランド見て周り
その商品数は数千点をこえますが
その中で必要な物だけをピックアップしていく。
一つ一つバランスをつけながら数付けをしていく。
これが展示会でのバイヤーのお仕事です。
みなさんがよく目にするインフルエンサーがSNSで上げてるような華やかなところでは無く
大きな仕入れ予算とプレッシャーを背負って行くので
それはそれはストレスフルでピリピリしてます。笑
ここ最近は部下の育成も兼ねて
細かいオーダーは現場スタッフに任せて
わたしは大きく見るスタイルに切り替えていましたが
コロナ禍で人の流れやお金の使い方も変わり店の体制も見直していかなければいけないタイミングなので
久しぶりにわたしも全ブランド集中して一つ一つ細かく数付けを行いました。
バイヤーになり10年以上経ちますが
“お洒落なセンスがある=バイヤーに向いてる”とは違います。
お洒落なセンスは必要ないか?と言われるともちろん多少は必要ですが
それより必要なセンスはビジネスセンスかな。
わたしはそこが他の人より長けていたからバイヤーとして結果を残すことができたのかなと。
長い間この世界にいるので経験値という財産は他の方より持っていますが
誰にでも平等にSNSで無数の情報を手に入れられるようになった今、
経験値もそれほど必要なくなってきたのかな?とも思いますが笑
それより必要なのは
先を見抜く先見力とトレンドを作ることができる影響力、
お客様目線から考えられる客観視できる考え方、情報を取り入れられる柔軟性かなと思います。
わたしのスタイルをそのままお店づくりに生かすことはできないし
ビジネスライクな中に塩梅をつけてセンスを織り交ぜていきオーダーしていく。
バランス感覚がかなり重要なお仕事なんです。
わたしは完全に前者。
だと思っていました。
理屈ぽいわたしはビジネスライクな思考なのでこのお仕事が合っていると思ってたし
仕事が大好きで誇りとプライドを持って生きてきました。
ずっとがむしゃらに走り続けてきたこの10年ちょい。
地を耕してきたと感じてる土の時代。
コロナが到来し、風の時代に入ったいま新しいことにもっとチャレンジしていきたいなーなんて思ってます。
生きるために働く?
働くために生きる?
少し変わるだけで意味が全然違ってくるね。
久しぶりの数付けを通していろんなことを思い出し、考えたサタデー。
体動かしにピラティスとジムへ行ってきます〜笑